「遠い記憶」 油彩画 F50
幼い頃に見たこの池は実際より広く深く鮮やかな青に感じられました。21の時、自分の足でもう一度訪れました。しかし幼少の記憶と違い、そこは遊歩道や駐車場、露店が整備された「観光地」になっていました。
昔は本当に「秘境」だったのです。それでもこの池の青は変わらぬ美しさを称えていました。
清水 晴圭
Haruka Shimizu
「躊躇いの中で」 油彩画 F50
これからの世の中や私自身の進路などについて考え、不安が増えていき、それでも時間は待ってくれない中で本当に自分がやりたいことはこれであっているのかという疑問と決めかねている躊躇いを感じながらも、自分自身と向き合いながら進んでいく道を決めていく様子を表現しようとしました。
高橋 樹生
Tatsuki Takahashi
「安寧秩序の崩壊」 アクリル画 F50
私は「自己の欲求との葛藤」をテーマに制作しています。今回の作品では、外面的には攻撃的に見えても、実際には悲しみから自己の秩序を保つため「死」を想起してしまうような、小さな人間の葛藤を表現しました。葛藤を表現するための様々な工夫に注目して観ていってください。
小出 佳那
Kana Koide
「innocent world」 油彩画 F50
今回の作品では、モチーフとして人物と折り紙を用い、配置や配色について研究を進めることができたと感じます。題名の「innocent world」は私が絵を描く大きなテーマです。意味は、罪のない純粋で無垢な世界です。絵の中でだけでもきれいでいたいという思いから制作をしています。思いを語ってくれるような作品を描けるよう、これからも精進していきます。
田岡 未帆
Miho Taoka
「待」 油彩画 F50
今回は自分を描くことに挑戦しました。期“待”している表情、“待”つ表情を意識して描きました。私は絵を描く中で、実際にそこに無いけれどそこに在るかもしれない色を表現したいと思っています。制作中も「ここにこの色があったら楽しいかも!」という発見をしながら進めることができました。
矢野 亜柚
Ayu Yano
「久しく遠く」 油彩画 F50
「どこか懐かしくて寂しい景色」をテーマに制作しました。優しく包み込むような道に反射した光と木陰。声が届きそうで届かない霞んだ光の中に見える人の姿。そんなイメージを目指して色を重ねていきました。どこかで見たことがあるような懐かしいけど寂しい雰囲気を感じていただけたらと思います。
松本 佳子
Keiko Matsumoto
「残映」 油彩画 F50
「帰り道」をテーマに制作しました。時間帯は初夏の夕方。学校から、仕事から、友達と遊んだ後・・・。帰り道に見える夕焼けの景色や、どこからか漂ってくる晩御飯のにおい。ちょっと生ぬるい風。五感で思い出せる、そんな絵を目指して描きました。あなたの帰り道とこの絵を重ねてみていただけたら嬉しいです。
山縣 まる子
Maruko Yamagata