彫刻

「未明 塑像

 自宅での仕事に順応できず、作品に向き合うまでに時間がかかってしまいました。そんな中、いつも用いる石膏ではなく和紙での制作に取り組みました。お見苦しいところは多いですが、タイトルの意味と合わせて楽しんで頂ければと思います。支えて下さった先生方や同期に感謝です。前向きにいきます。

 

髙橋  野乃花

Nonoka Takahashi


「迷花」 立体造形 

高さ20cm×幅140cm×奥行き165cm

 花をモチーフにジェスモナイトを使用して作品制作を行いました。昔から花と人は深い繋がりがあると考えています。そこで、頭の中で創造し、感じるままに私の「花」を作りました。この苦しい状況の中で、一緒に乗り越えてきた作品です。この作品の形や色を見て、何かを感じていただければ嬉しいです。

 

野澤  麻結

Mayui Nozawa


「捻」 石彫 

高さ50㎝×幅40㎝×奥行40㎝

 私は「精神の移ろい」をテーマに札幌軟石を素材に彫刻作品を制作しました。精神を複雑に変化していくものとして捉えながら、捻りやえぐれた形によって、その微妙な揺れ動きや、不安定な様子を表現していくことに努めました。札幌軟石の柔らかな印象と合わせ見ていただきたいです。

 

須摩  大輔

Daisuke Suma


「変動」 石彫 

高さ25㎝×幅40㎝×奥行き25㎝

 「規則性の中の裏切り」をテーマに作品を作りました。 形の中に他の場所と違う変化をつける事で、面白さを引き出せればと考えてこのテーマを設定しました。家の庭といういつもと違う環境の中での制作でしたが、写真からも石の質感が感じ取って貰えるよう、表面処理をしっかり行うことを心がけました。

 

藤森  佑生

Yuha Fujimori


「バター醤油で食おうとすんなって、おかずこんだけあんのに、りっくん」 立体造形

高さ73cm×幅52cm×奥行き53cm

 私は自身の弟をモチーフに制作しました。この作品の構成要素は、弟の「幼少期より見られる妙ちくりんでひょうきんな態度」、「どこか漂う怪しさ」、私の感じる「フィジカルではもう敵わないという怖さ」の3つです。鰭脚類のシルエットを参考にし、方向性の異なる諸要素の共存を強く意識しています。

 

板橋  壮馬

Soma Itabashi


「しがらみ」 塑像

高さ35cm×幅30cm×奥行き25cm

 以前制作をした際の課題であった掌と手首の薄さに気をつけて制作をしました。自粛期間の制作は楽なものではありませんでした。自分と向き合う時間が非常に多かったので、なかなか制作で自分と向き合うことが出来ませんでした。進みたい自分と前に向くことを拒む自分の戦いを手の表情で表現しました。

 

猪苗代  歩未

Ayumi Inawashiro